【 2011年3月1日から子宮頸がん・肺炎球菌・ヒブワクチンが無料で受けられるようになりました! 】
福岡市では、平成23年3月1日より、子宮頸がんワクチン・肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンが公費負担により無料接種できるようになりました。これにより、今まで自己負担だった子宮頸がんワクチン(計
3回で48,000円)、肺炎球菌ワクチン(計4回で40,000円)、ヒブワクチン(計4回で36,000円)が、全額公費負担で受けられるようになります。ただし期限があり、来年3月31日までの一年間です。この機会を逃さないよう接種されることをお勧めします。いずれのワクチンも、予約が必要です。
実施期間
|
2011年3月1日~2012年3月31日まで
|
公費助成対象者
|
子宮頸がんワクチン
|
中学1年~高校1年女子
|
肺炎球菌・ヒブワクチン
|
生後2か月~4歳
|
欧米諸国では、子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌ワクチンは既に何年も前から定期接種化(公費負担)されており、日本の予防接種体制は、他の先進国に比べて20年遅れているのが実情です。今回の公費助成事業により、少しでも多くの子どもたちがワクチンを接種して、病気を未然に防ぐことができるよう願っています。
【 子宮頸がんワクチン(サーバリックス)について 】
子宮頸がんを予防するワクチンです。子宮頸がんの原因の60~70%を占めている2種類のヒトパピローマウイルス(16型、18型)の感染を防ぐことができます。ただし、接種時に既に発がん性HPVに感染している人に対してウイルスを排除したり、がんの進行を遅らせたり、治癒させるものではありません。詳しくは、
ニュースレター2010年3月号をご覧ください。
◆接種時期: 11歳~14歳が優先 (15歳~45歳まで推奨)
◆公費助成対象者(福岡市): 中学1年生~高校1年生女子(要予約)
◆接種回数: 3回 (接種1回目の1ヶ月後に2回目、6ヶ月後に3回目)
★★現在高校1年生で、4月から高校2年生になる方は、1ヶ月間しか時間がありませんのでご注意ください!!
(今年3月31日までに1回でも接種された方は、4月からも(=高校2年生になっても)追加接種を無料で受けられますが、4月以降に初回接種をされる方は、初回も追加接種も全てが自己負担になってしまいます)。
混雑が予想され、ワクチンにも限りがありますので、ご希望の方はお早めにご予約ください。高校1年生の方以外(中学生の方)は、4月から1年間の余裕がありますので、3月中の接種はご遠慮ください。
⇒⇒ 子宮頸がんワクチンの供給不足が続いていますので、3月は高校1年生の方のみが対象となります。電話にて在庫状況をご確認ください(2011.3.8更新)。
子宮頸がんワクチンについては、供給不足が続いていますので、3月は高校1年生の方のみが対象となります。電話にて在庫状況をご確認ください(2011.3.8更新)。
ワクチン不足の為に公費助成期間内に接種できない恐れのある高校1年生については、2年生になってから接種を始めても当面は助成対象とするとのことです(2011.3.7厚生労働省)。詳細が分かり次第またお知らせ致します。
※接種当日は、年齢を確認できる書類(健康保険証等)と母子健康手帳をお持ちください。
【 小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)について 】
細菌性髄膜炎、菌血症、重症肺炎を予防できるワクチンです。肺炎球菌による髄膜炎は、細菌性髄膜炎の中でヒブ髄膜炎に次いで多く、日本では毎年約200人の子どもがかかり、そのうちの約三分の一が死亡したり、重い後遺症が残ったりする怖い病気です。詳しくは、
ニュースレター2010年4月号をご覧ください。
◆接種時期: 生後2か月~9歳
◆公費助成対象者(福岡市): 生後2か月~4歳 (要予約)
◆標準的な接種スケジュール: 生後2~6月頃から、
27日以上の間隔で3回接種を行い、
生後12~15月頃に1回追加接種。
接種開始時期
|
初回
|
追加
|
接種スケジュール
|
標準
|
生後2~6か月
|
3回
|
1回
|
27日以上の間隔で3回接種を行い、生後12~15か月頃に1回追加接種
|
接種開始が遅れた場合
|
生後7~11か月
|
2回
|
1回
|
27日以上の間隔で2回接種を行い、生後12か月を過ぎてから1回追加接種
|
1歳
|
2回
|
60日以上の間隔で2回接種
|
2歳~9歳
|
1回
|
※公費助成対象は4歳まで
|
※三種混合など他のワクチンと同時接種ができます。
※接種当日は、母子健康手帳と予防接種手帳をお持ちください。
【 ヒブワクチンについて 】
ヒブ髄膜炎を予防するワクチンです。ヒブ髄膜炎とは、脳や脊髄を包んでいる膜(髄膜)に、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(
Haemophils Influenzae Typeb)という細菌が感染しておこります。日本では毎年約500~600人の乳幼児がかかり、2%は死亡、約20%にけいれん発作、聴力障害や発達の遅れなど深刻な後遺症が残る厄介な病気です。詳しくはこちら。
◆接種時期: 生後2か月~4歳
◆公費助成対象者(福岡市): 生後2か月~4歳 (要予約)
◆標準的な接種スケジュール: 生後2~3月頃から
4~8週間隔で3回接種を行い、
おおむね1年後に1回追加接種。
接種開始時期
|
初回
|
追加
|
接種スケジュール
|
標準
|
生後2~6か月
|
3回
|
1回
|
4~8週間隔で3回接種を行い、おおむね1年後に1回追加接種
|
接種開始が遅れた場合
|
生後7~11か月
|
2回
|
1回
|
4~8週間隔で2回接種を行い、おおむね1年後に1回追加接種
|
1歳~4歳
|
1回
|
|
※三種混合など他のワクチンと同時接種ができます。
※接種当日は、母子健康手帳と予防接種手帳をお持ちください。
★★追記(2011.3.6更新)
小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含む同時接種後の死亡報告と接種の一時的見合わせについて
小児用肺炎球菌ワクチン及びヒブワクチンを含む、ワクチン同時接種後の死亡例が、3月2日から4日までに4例報告されました。ワクチン接種と死亡との因果関係は、報告医によればいずれも評価不能または不明とされていますが、因果関係の評価を実施するまでの間、念のため、3月5日より、接種を一時的に見合わせることとなりました(厚生労働省 )。
これまでにご予約されていた方には、電話連絡で中止の旨をお知らせしていますが、今後の状況については、詳しいことがわかり次第、またトップにてお知らせ致します。