福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美
インフルエンザ
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インフルエンザの原因となるインフルエンザウイルスには様々な種類がありますが、私たちが通常インフルエンザという場合、現在ヒトの世界で流行しているAソ連(H2N3)型、とA香港(H1N1)型、およびB型インフルエンザのことを指す場合がほとんどです。日本では毎年冬に流行し、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が強いのが特徴です。また、気管支炎、肺炎、小児では中耳炎、熱性けいれん、脳炎などを併発し、重症化する危険があるので注意が必要です。
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鳥インフルエンザ
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インフルエンザウイルスは、自然界においてカモ、アヒルなどの水鳥を中心とした多くの鳥類が感染し、それを鳥インフルエンザといいます。通常、鳥インフルエンザに感染したアヒルやカモなどの多くの水鳥では感染しても症状が出ないことが多いのですが、ニワトリや七面鳥などに感染すると強い毒性を示し、死を招くものがあります。これが高病原性鳥インフルエンザと呼ばれ、最近では人への感染も報告されています。
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新型インフルエンザ
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新型インフルエンザウイルスとは、従来は人に感染することがなかった鳥インフルエンザウイルス(H5N1・H7亜型等)が直接人に、または豚を介して人に感染し、人の体内で増えることができるように変化し、人から人へと効率よく感染できるようになったものです。
現時点では、鳥から人への感染報告はされていますが、人から人へ効率よく感染する新型インフルエンザウイルスの発生は確認されていません。新型インフルエンザウイルスがいつ出現するのかは予測不能ですが、もし出現すれば、人間界にとっては未知のウイルスで、ほとんどのヒトは免疫を持っていませんので、容易に人から人へ感染して広がり、世界的な大流行(パンデミック)が引き起こされ、大きな健康被害とこれに伴う社会的影響が懸念されています。
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