なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

乳幼児の事故防止10ヵ条 ~ガイドマニュアル~

第1条 生後5ケ月を過ぎたら誤飲・誤嘸に注意しましょう。
カメラのフィルムケースに入るぐらいの小さいおもちや・コイン・ボタン電池・洋服のボタン・ヘアビン・安全ピン・ゼムクリップなど、手の届くところに置かないようにしましょう。
※特にボタン電池は胃や腸に孔が開くことがあります。
※たばこは1本食べると命にかかわります。ジュース缶などを吸殻入れにすると間違って飲んでしまいます。食べるよりも吸収が早く急速にニコチン中毒に陥ります。家にたばこを置かないようにしましょう。禁煙しましょう。
※スーパーのビニール袋のグシャグシャ、ガサガサ音は大好きなので遊んでいるうちに噛み千切って、切れっぱしが気管をふさぎ窒息することがあります。しぼんだ風船もガムみたいにクチャクチャ噛んで、間違って飲み込んで窒息することがあり、危険です。

第2条 のどや気管につまるような食品を食べさせない。
3歳くらいになるまでは、乾燥した豆類(ピーナツや節分の豆・アーモンドなど)は食べさせないようにしましょう。口に入れたまま笑ったり泣いたりすると気管に入りやすくなります。気管に入るとその辺の水分を含んでふくらみ、気管支にすっぽり詰まってしまいその先の方に空気が入らなくなります。(無気肺)ピーナツ、豆類を入れたお菓子(ピーナッツせんべいやアーモンドチョコなど)もおやつには不適当です。また、飴玉、こんにやくゼリーは大きな気管に詰まると息ができなくなりたちまち窒息死します。

第3条 浴槽の水は必ず抜く。又は浴室に鍵をかける。
子どもの溺死・溺水は自宅のお風呂場が一番多いという統計が出ています。浴槽の水に落ちて、鼻一口が水でふさがると、わずかの水でも溺水・溺死します。またお風呂場は滑りやすく、転倒して頭を打ったりシャンプー・せっけんなどをロに入れて思わぬ事故になります。浴室の扉の少し高いところ(子どもの手の届かないところ)に鍵をつけましょう。

第4条 やけどに注意する。
アイロン・お鍋・うどん・ラーメン・熱いお茶・コーヒー等は手の届かないところに置きましょう。
※炊飯器の蒸気はとても高温です。炊きたてのごはんを触って手のひらをやけどした子どももいます。
※ テーブルクロスは使用しないこと。ひっぱって上にのっているカップ(熱いお茶やコーヒー入り)などひっくり返してやけどやけがをします。インスタントラーメンでやけどをした例もあります。
※ストーブ等の暖房器具は触れないよう柵や囲いをしましょう。
※赤ちゃんにお湯をかける前に、熱すぎないか確認しましょう。

第5条 火の元の確認を厳重に
ガスやストーブをつけたまま、乳幼児だけ残して外出するのはやめましょう。
火事や一酸化炭素中毒など大変危険です。

第6条 ベランダ・窓際に注意
転落事故防止のため、ベランダ・窓際に踏み台になるようなもの(植木鉢・プランター・ごみ用ペール・ベッド・テーブル・椅子)は置かないようにしましょう。

第7条 自動車内に乳幼児を放置しない
特に暑い夏の時期は車内が高温になるので、短時間でも危険です。パチンコ店の駐車場での死亡事故は何度もニュースになりました。

第8条 家の周りをチェックする
歩くようになったら、近所の危険な場所をよく把握し近寄らないようにしましょう。

第9条 自転車に乗せるときはヘルメットを
乗せるときは最後に、下ろすときは荷物より先に降ろしましょう。ヘルメットを着用し、転倒時の頭の怪我を予防しましょう。

第10条 チャイルドシートの習慣を
自動車に乗せるときは、必ずチャイルドシートを着用しましょう。これは生まれてすぐから習慣づけましょう。抱っこは危険です。