なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

なんり小児科ニュースレター2008年1月号

【2008年 明けましておめでとうございます! 】

たくさんの年賀状ありがとうございました。お一人お一人にお返事を書くべきなのですが、この場を借りてお礼のご挨拶とさせて頂きます。尚、皆様の賀状がとても素敵なので私ひとりで楽しむのは勿体無くて例年のように掲示パネルに張り出しております。可愛い写真やイラストなど作品展としてお楽しみ下さい。一応個人情報は保護した積もりですので隠れている部分を剥がさないでご覧下さい。(※支障のある方は受付にお知らせ下さい。)
小児科を選んだお陰で愛らしいお子さん達と毎日お付き合いできることを幸せに思っています。最近は前にもまして小児科医が不足して来ていますが、3K(きつい・汚い・危険)なんて言われても小児科医は未来ある子ども達の健康と成長に深く関わっていけるやりがいのある仕事です。苦労せずお金をたくさん稼ぐことが格好いいなんて絶対に無い!将来何になろうか迷っている子ども達よ、小児科医になろう!
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【インフルエンザ発生状況と今流行中の病気は??】

【福岡県感染症発生動向調査による過去5週間の報告数】
報告数の多い順
11/19~25
11/26~12/2
12/3~9
12/10~16
12/17~23
1
感染性胃腸炎
2297
3205
3096
3239
2517
2
水痘
189
222
246
285
308
3
溶連菌感染症
173
173
247
261
296
4
インフルエンザ
25
31
66
 100
273
5
RSウイルス
166
249
253
298
205
6
アデノウイルス
32
31
52
51
48















今年のインフルエンザは、関東周辺では11月中旬と過去20年で最も早い流行入りでしたが、福岡県では例年通り12月中旬すぎから流行り出しました。とは言ってもまだまだ大流行とはなっておらず、ノロウイルスや水痘、溶連菌(ようれんきん)感染症の報告数のほうが上回っている状況です(表参照)。ちなみに、昨年のインフルエンザ流行は、1月中旬と遅い時期でした。


<ワクチンはまだ間に合う?>
ワクチンの免疫がつくまでには2週間程度かかりますが、インフルエンザの流行は例年2ヶ月程度続きますので、接種する意義は十分あります。まだ受けてない方で接種希望の方は急ぎましょう!ただし、ワクチンの在庫が少なくなっていますので、受付にて在庫状況の確認をお願いします。


<いま流行中の病気について>
★感染性胃腸炎:
 ノロウイルス(潜伏期1~2日。突然の嘔吐に始まり下痢が3~4日続く。今はロタより流行中。)
 ロタウイルス(潜伏期1~3日。ノロウイルスより重く、嘔吐と下痢が7~10日続く。脱水に注意!)
 ⇒ロタウイルスは迅速検査が可能なので、便が白っぽい時はオムツにくるんでお持ち下さい。

★水痘:潜伏期2週間。
身体にかゆい小さな水ぶくれができます。特効薬がありますので、早めの受診を!

★溶連菌感染症:潜伏期3~4日。
のどがとても痛くなる。抗生物質できちんと治療しないと合併症と再発の危険がある。

★インフルエンザ:潜伏期8時間~2日。
突然の高熱と腰痛・筋肉痛等の全身症状。やや遅れて鼻水・咳が出現。

★RSウイルス:潜伏期2~5日。
発熱、鼻水、喘息様の咳が長く続く。乳児では細気管支炎・肺炎の危険も。

★アデノウイルス:潜伏期5~7日。
高熱を伴う扁桃腺炎やひどい結膜炎、嘔吐下痢を引き起こすこともあります。
初期症状でピンときたら、早めの受診をおすすめします。 手洗い・うがい・加湿器等で予防に努めましょう!  (南里)