なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

溶連菌感染症

【 溶連菌感染症とは? 】
A群β溶血性連鎖球菌(溶連菌)による感染症を溶連菌感染症といいます。
主に、“のど”から菌が入り、咽頭炎や扁桃炎をおこし、時に赤い発疹を伴う猩紅熱に発展します。
一番怖いのは、治療を怠ると、急性腎炎やリウマチ熱・心臓弁膜症などの合併症につながることです。


【 症状 】
症状の代表的なものは、のどの痛みで、高熱が出る人もいます。
舌にイチゴのようなブツブツ(イチゴ舌)ができたり、ひどくなると、赤く細かい発疹が体に出来て、猩紅熱と呼ばれます。その他に、頭痛、腹痛、嘔吐(吐き気)が見られることもあります。


【 治療 】
再発や合併症を防ぐために、抗生物質を2週間しっかり飲む必要があります。
お薬を飲みはじめて2~3日すれば、のどの表面の菌は死んで主症状が消え、周りへの感染力も低くなります。本人の状態が良好であれば、登園・登校は可能です(ただし、発疹が出ている場合は、発疹が消えるまでの約4日間、自宅待機が必要です)。
しかし、のどの奥の菌はまだ残っていますので、途中でお薬をやめてしまうと、腎炎やリウマチ熱などの合併症や再発を招きますお薬は必ず最後まで飲み切るようにしてください!
当院では、お薬をちゃんと飲めているかどうか、心臓病や急性腎炎などの合併症を引き起こしていないかどうかをチェックするために、3~4日目、2週間後、1ヶ月後に診察と尿検査を行っております。スケジュール表をお渡ししますので、それに基づいてしっかり治療しましょう。


【 溶連菌感染症はとても感染しやすい病気です! 】
溶連菌は、非常に感染しやすい病気です(潜伏期間2~4日)。
ごきょうだいは勿論、大人の方にもうつります。家族内の感染者を一人でも見逃すと、再発を繰り返すことになってしまいます。ご家族の方で、のどが痛かったり具合が悪い場合は、スタッフにお伝えください。