なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

アデノウイルスとヘルパンギーナ

【 咽頭結膜熱(プール熱・アデノウイルス)】

 
アデノウイルスの感染によって起こる病気です。毎年6月頃から増加、7~8月に最も流行。学校等でプールの水を介して伝染することがある為「プール熱」と呼ばれることもあります。

◆症状:
高熱(38~40度・5~7日前後)と、のどの痛み、そして目の充血が見られることもあります。頭痛や鼻水を伴ったり、胃腸炎になって腹痛・下痢を伴うこともあります。

◆治療:
特効薬はありません。熱へは解熱剤、目の炎症には目薬などの対症療法です。




【 ヘルパンギーナ 】
コクサッキーやエコーウイルスなどのエンテロウイルスが原因になる夏かぜの一種です。

◆症状:
突然の高熱(39~40度・1~4日)と咽頭痛が最大の特徴です。
咽頭痛は、のどの奥に白くて小さな水泡がいくつもできて、飲食のときにしみて痛いので、塩味や酸っぱいものを嫌がったりする様子が見られます。

◆治療:
特効薬はありません。熱へは解熱剤を処方します。
発熱やのどの痛みで食べなくなるので、水分補給が重要です。通常は合併症や後遺症もなく、一週間以内に治りますが、ごくまれに髄膜炎を合併することがあります。発熱、頭痛、嘔吐がひどいときは早めに受診してください。

 

※参照・引用文献:赤ちゃんの病気全百科(学研)・福岡県医師会HP