なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

インフルエンザワクチンQ&A

Q1.ワクチンの接種時期はいつがよいですか?
A.例年インフルエンザの流行期は、12月から3月です。あまり早く接種すると、流行の終わりまで効果が続かないこともありますので、10月~11月(遅くても12月中)に接種を終えるのが効果的と考えられています。
※2006年の流行は、12月末~3月と遅い時期でしたので、受験生などで、受験シーズンが終わるまでの効果を期待するならば、もう少し遅めの接種(11月に1回目・12月に2回目)が良いでしょう。 
 
Q2.ワクチンの効果はどのくらい続くのですか?
A.ワクチンの効果は接種後2週間ごろから現れはじめ、3~6ヶ月続くとされています。2回目を行う場合は、1~4週間以内となっていますが、4週間間隔が最も免疫効果が高いと言われています。

Q3.ワクチンをしても感染しました。本当に効くの?
A.ワクチンの予防効果は、年齢により様々ですが、高齢者での肺炎死亡阻止効果は確実で、年少児での発症を完全に予防しない場合でも症状を軽減する効果は充分に期待できます。

Q4.ワクチンは何回すればよいの?
A.13歳未満は2回、13歳以上は1回または2回ということになっていますが、回数の多いほうが予防効果が高いのは勿論です。合併症の危険度の高い人(慢性の病気を持っている人・高齢者など)や医療関係者、保育園・幼稚園勤務の方、絶対にかかりたくない受験生などは、2回接種をおすすめします。
※2007年3月20日以降厚生労働省より、インフルエンザの特効薬であるタミフルの使用が「原則的に10代には使用禁止」とされました。そのため、10代の方でインフルエンザの重症化・合併症を防ぐには、いまのところワクチン接種しか方法がありません。特に受験生の方は、予防効果だけでなく、感染した場合の症状軽減効果も兼ねて、2回接種を強くお勧めします。
※もちろん私達当院スタッフは2回接種、院長は3回接種しています!

Q5.卵アレルギーがあるのですが、大丈夫ですか?
A.ワクチン中の鶏卵成分はごく微量ですので、通常はほぼ影響はありません。ただ、卵白の接種で以前にアナフィラキシーショックのような重篤な反応を引き起こしたことがある方や卵白RASTスコア5以上の方は慎重な対応が必要です。卵添加食品を食べているような方は、問題なく接種できます。

Q6.妊婦ですが、大丈夫ですか?
A.このワクチンは不活化ワクチンなので、胎児に悪影響を及ぼすとは考えられませんが、妊娠初期は自然流産がおこりやすい時期なのでこの時期は避け、SS12週以降に接種なさるとよいでしょう。
特に妊婦は、感染した場合に合併症を起こしやすいので、就学中のお子さんと同居しているなど感染のリスクの高い方には強くお勧めします。

Q7.授乳中ですが、大丈夫ですか?
A.ワクチン成分は母乳中にきわめて微量しか出ないので影響はありません。乳児、特に新生児は気道も狭く感染により重症化しやすいので、赤ちゃんへの感染を防ぐためにも、一番身近なお母さんの感染を防ぐことがとても大切です。出来れば、赤ちゃんの周りの子どもや大人達もみんなワクチンを受けたほうがよいと思います。