【 特徴:症状 】
皮疹(直径1~4mmくらい)が手足口におもに出現するので、手足口病と呼ばれています。皮疹は赤い丘疹(赤く盛り上がった発疹)で、手、指、ひじ、足、膝、お尻に出現し、時に水疱を作ります。痛痒いという子もいますが多くは無症状、口の中の粘膜疹は、口の中全体に小水疱ができます。痛くて食べられません。小さい子ではよだれが多くなります。発熱はあまりなく、37℃台で、高熱は出ません。下痢・嘔吐を合併することもあります。
【 潜伏期間 】
2~5日
【 原因 】
夏かぜのウイルス(コクサッキーA群・B群ウイルス、エンテロウイルスなどの小腸で増えるウイルス)。糞口感染なので十分な手洗いが必要です。
【 治療 】
ウイルスを治療する薬はありませんので、対症療法になります。痛みへの治療や刺激の少ない食べ物や飲み物など。
【 登園・登校 】
一般的に軽いので、保育園や学校を休む必要はありません。ただし、合併症としてウイルス性髄膜炎・脳炎をまれに発症するので注意が必要です。
<引用・参考文献>
小児科臨床ピクシス年代別子どもの皮膚疾患
開業医の外来小児科学