なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

ニュースレター2011年3月号:子宮頸がん・肺炎球菌・ヒブワクチンの公費助成による無料化について(福岡市)

【 2011年3月1日より子宮頸がん・肺炎球菌・ヒブワクチンが無料で受けられるようになりました! 】

福岡市では、2011年3月1日より、子宮頸がんワクチン・肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチンが公費負担により無料接種できるようになりました。これにより、今まで自己負担だった子宮頸がんワクチン(計3回で約5万円)、肺炎球菌ワクチン(計4回で約4万円)、ヒブワクチン(計4回で約3万円)が、全額公費負担で受けられるようになります。子宮頸がんワクチンの公費助成対象者は中学1年~高校3年生女子、肺炎球菌・ヒブワクチンは、生後2か月~4歳のお子さんです。
いずれのワクチンも、
予約なしでいつでも接種できます。

※2011年4月1日より、福岡県全域で無料接種できるようになりました。
また、居住地以外の市町村でも接種することができます。
(例. 新宮市にお住まいの方でも福岡市で接種することができ、その逆も可能です。)



実施期間
2011年3月1日から
公費助成対象者
子宮頸がんワクチン
中学1年~高校1年女子
肺炎球菌・ヒブワクチン
生後2か月~4歳
 
欧米諸国では、子宮頸がん・ヒブ・肺炎球菌ワクチンは既に何年も前から定期接種化(公費負担)されており、日本の予防接種体制は、他の先進国に比べて20年遅れているのが実情です。今回の公費助成事業により、少しでも多くの子どもたちがワクチンを接種して、病気を未然に防ぐことができるよう願っています。
 
 
 
【 子宮頸がんワクチン(サーバリックス)について 】 

子宮頸がんを予防するワクチンです。子宮頸がんの原因の60~70%を占めている2種類のヒトパピローマウイルス(16型、18型)の感染を防ぐことができます。ただし、接種時に既に発がん性HPVに感染している人に対してウイルスを排除したり、がんの進行を遅らせたり、治癒させるものではありません。詳しくは、ニュースレター2010年3月号をご覧ください。
 
◆接種時期: 11歳~14歳が優先 (15歳~45歳まで推奨)
◆公費助成対象者(福岡市): 中学1年生~高校1年生女子
◆接種回数: 3回 (接種1回目の1ヶ月後に2回目、6ヶ月後に3回目) 

※接種当日は、年齢を確認できる書類(健康保険証等)と母子健康手帳をお持ちください。
 
 


【 小児用肺炎球菌ワクチン(プレベナー)について 】

細菌性髄膜炎、菌血症、重症肺炎を予防できるワクチンです。肺炎球菌による髄膜炎は、細菌性髄膜炎の中でヒブ髄膜炎に次いで多く、日本では毎年約200人の子どもがかかり、そのうちの約三分の一が死亡したり、重い後遺症が残ったりする怖い病気です。詳しくは、ニュースレター2010年4月号をご覧ください。
 
◆接種時期: 生後2か月~9歳
◆公費助成対象者(福岡市): 生後2か月~4歳 
◆標準的な接種スケジュール: 生後2~6月頃から、27日以上の間隔で3回接種を行い、生後12~15月頃に1回追加接種

接種開始時期
初回
追加
接種スケジュール
標準
生後2~6か月
3回
1回
27日以上の間隔で3回接種を行い、生後12~15か月頃に1回追加接種
接種開始が遅れた場合
生後7~11か月
2回
1回
27日以上の間隔で2回接種を行い、生後12か月を過ぎてから1回追加接種
1歳
2回
60日以上の間隔で2回接種
2歳~9歳
1回
※公費助成対象は4歳まで 
 
※三種混合など他のワクチンと同時接種ができます。
※接種当日は、母子健康手帳と予防接種手帳をお持ちください。

 

【 ヒブワクチンについて 】 

ヒブ髄膜炎を予防するワクチンです。ヒブ髄膜炎とは、脳や脊髄を包んでいる膜(髄膜)に、ヘモフィルス・インフルエンザ菌b型(Haemophils Influenzae Typeb)という細菌が感染しておこります。日本では毎年約500~600人の乳幼児がかかり、2%は死亡、約20%にけいれん発作、聴力障害や発達の遅れなど深刻な後遺症が残る厄介な病気です。詳しくはこちら
 
◆接種時期: 生後2か月~4歳
◆公費助成対象者(福岡市): 生後2か月~4歳 
◆標準激な接種スケジュール: 生後2~3月頃から4~8週間隔で3回接種を行い、おおむね1年後に1回追加接種。
 
接種開始時期
初回
追加
接種スケジュール
標準
生後2~6か月
3回
1回
4~8週間隔で3回接種を行い、おおむね1年後に1回追加接種
接種開始が遅れた場合
生後7~11か月
2回
1回
4~8週間隔で2回接種を行い、おおむね1年後に1回追加接種
1歳~4歳
1回
 
 
※三種混合など他のワクチンと同時接種ができます。
※接種当日は、母子健康手帳と予防接種手帳をお持ちください。