なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

ニュースレター2010年10月号:インフルエンザワクチン

【 いま流行している病気は? 】

福岡県医師会の感染症発生動向によると、感染性胃腸炎、おたふくかぜ、りんご病など夏のウイルスによる病気がまだ流行しています。しかし、最近は急激な気温差もあり、溶連菌などの冬に流行する病気も少しずつ増えてきました。インフルエンザは、福岡県全体で、先週16例、今週8例報告されています。中央区の幼稚園では集団発生があり、その周辺でのインフルエンザの流行も次第に報告されているようです。
 
 
福岡県医師会による感染症発生状況(38週=H22.9.20~9.26)
定点における患者数
報告数
前週比
1定点当たりの患者数
福岡県
全国
感染性胃腸炎
471
90%
3.93
3.18
流行性耳下腺炎
116
83%
0.97
1.06
りんご病
103
100%
0.86
0.24
突発性発疹
100
84%
0.83
0.67
水痘
96
98%
0.80
0.49
インフルエンザ
8
‐8
0.04
0.05
 
 
 
【 インフルエンザ予防接種は10月18日からです! 】

◆開始日: 2010年10月18日(月曜日)から 
 (昨年のような優先順位はなく、どなたでも接種することができます)

◆予約: 予約は不要です。  
※ただし、時間予約表に名前を書いておかれると待ち時間が少なくて済みます。
 
◆接種費用: 接種料金は下の表のとおりです。(福岡市規定)

接種内容
対象年齢と接種料金
65歳未満
(自費)
65歳以上
(公費)
1回目接種
¥3,600
¥1,200
2回目接種
1回目と2回目の接種機関が同じ場合
¥2.550
一回目と2回目の接種機関が異なる場合
¥3,600
 

◆回数: 生後6カ月~12歳は原則2回13歳以上は1回または2回です。
※1回目と2回目の間隔は、1~5週間とされていますが、4週間ぐらいが免疫効果がより高いと言われています。
※受験生や教育・福祉・医療関係者、絶対休めない仕事に就いている方などは2回接種をお勧めします。
 
  
 
【 今年のインフルエンザワクチンの中身は? 】

2010
~2011年のインフルエンザワクチンは、「新型」+「季節性」のインフルエンザワクチンが一緒になった混合ワクチンです。すでに去年パンデミックとなった新型(A/H1N1pnm)が含まれていますので、昨年のように、新型と季節性のワクチンを別々に受ける必要はありません。ワクチンの中身は、以下のように3種類の抗原が含まれます。
 
①新型 豚インフルエンザ・・ A/カリフォルニア/7/2009(H1N1)pdm株
②季節性 A香港型・・・・・・・ A/ビクトリア/210/2009(H3N2)株
③季節性 B型・・・・・・・・・・・ B/ブリスベン/60/2008株

  
 
【 アレルギーを持つ方への注意点 】 

◆卵アレルギーの方: 
インフルエンザワクチン中の鶏卵成分は、極めて微量なので、大抵の場合、問題はありません。ただし、卵白RASTクラス5以上、あるいは過去に卵を食べて重篤な即時型のアレルギー反応を起こしたことがある方に対しては、10倍希釈ワクチン液に皮内反応の結果を参考に、接種することがあります。
 
◆気管支喘息の方: 
気管支喘息を持っている場合は、インフルエンザにかかると気道の過敏性が亢進し発作を起こしやすく、より重篤になりやすいので、積極的にワクチンをお勧めしています。


参照HP:福岡県医師会HP