なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

なんり小児科ニュースレター2009年11月号

【福岡県の新型インフルエンザの流行状況】
インフルエンザの流行状況は、定点当たり37.35(警報レベル以上)と更に増え、福岡県は全国平均よりも高いレベルとなっています。


【新型インフルエンザの症状について】
●新型インフルエンザの症状は?
通常の季節性インフルエンザと同様、突然の高熱、咳、のどの痛み、鼻水・鼻づまり、頭痛、倦怠感等が特徴ですが、全体として軽いといわれています。
高熱の持続もせいぜい3日程度、低い熱で37度台の方もいます。
とはいえ、高熱(特に幼児・低学年の方)・ひどい頭痛・きつがる等、やはり並のかぜとは全然違う重症感があります。また、幼児の重症者・脳症(7/6~10/11の14週間で50例)や死亡例(11月3日時点で国内で47件;最年少2歳女児)が予想以上に多く報告されているため、容体の変化に注意することが必要です。

●潜伏期間:約2日(1.5~2日) 兄弟姉妹はうつることが多いようです。

●新型インフルエンザの検査をご希望の方へ
昨年までの季節性インフルエンザに比べると、ウイルスの増え方がゆっくりで、検査が陽性になるのに時間がかかるため、発熱後24時間ぐらいが一番検査の結果が正確に出やすいようです。その為、熱が出ても少し待ってから受診されるほうが賢明です。ただし、以下のような重症化のサインが見られる場合には早めの受診をお願いします。

重症化のサイン⇒呼吸が速い・息苦しそう・反応が鈍い・呼びかけに応じない・意味不明の言動・症状が長引き悪化してきた等




【新型インフルエンザワクチン接種について】  

<接種スケジュール(10/26発表;福岡県)>
●優先対象者・接種開始時期の目安
①医療従事者:済み 
②基礎疾患(1歳~小学校3年生相当):11/4~
③基礎疾患(最優先)・妊婦:11/16(月)~
 =基礎疾患をお持ちで最優先とされる方のこと
 (特に重症化リスクが高い者として、一定の基準に該当
  するものと医師が判断した者)
④基礎疾患(その他):12月~
⑤乳幼児(1歳~6歳;就学前):12月~
⑥小学校低学年(1~3年生):12月中旬~
⑦1歳未満の乳児の保護者・アレルギーなどで
接種を受けられない人の保護者:1月~
⑧小学校4~6年生・中高生:1月中旬~
⑨健康な高齢者(65歳以上):1月中旬~

●接種費用:全国一律で同じ医療機関なら、1回目3600円、2回目2550円。
(生活保護世帯は証明書があれば無料)

●接種方法:新型インフルエンザと季節性インフルエンザは同時接種、または一週間ずつずらせば平行して接種可能。

●予約について:受付にて各々の対象の方別に承っています。妊婦の方はできるだけ産婦人科でお願いします。
※ワクチンには限りがあり、予約をされた方全てにワクチンが行き渡るかどうかはわかりません。ご了承ください。

★ワクチンの予約は締め切りました。(12月11日現在)
ワクチンの入手自体が困難な状況になっているため、どうぞご了承ください。



参照・引用HP:保健環境研究所福岡県感染症情報・国立感染症研究所感染症情報センター・厚生労働省HP・福岡県庁HP