なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

なんり小児科ニュースレター 2008年2月号

インフルエンザの発生状況&いま流行中の病気は??
 

表1)福岡県感染症情報による過去5週間の報告数
病名
12/24~30
12/31~1/6
1/7~13
1/14~20
1/21~27
インフルエンザ
319
403
718
1469
2747
感染性胃腸炎
1549
663
1136
1034
1156
水痘
343
288
394
264
419
溶連菌感染症
100
66
31
273
321
RSウイルス
148
104
88
57
54
咽頭結膜熱
75
34
41
38
38
おたふくかぜ
43
21
58
50
47

 
福岡でもインフルエンザが流行して来ました。福岡県感染症情報によると、定点観測所(感染症報告を義務づけられている医療機関=全体のほぼ10分の1)におけるインフルエンザの報告数が過去5週連続で増加しており(表1・2参照)、その大半はインフルエンザA型でした。
 

表2)インフルエンザ過去5週間の地域別報告数
 
12/24~30
12/31~1/6
1/7~1/13
1/14~20
北九州市
164
280
228
592
福岡市
35
19
120
162
1早良区
15
50
57
2南区
15
32
3東区
23
4西区
16
17
5中央区
18
15
6城南区
10
7博多区
10
(福岡県感染症情報)

 
地域別にみると、北九州市、早良区、南区についで、東区もここ最近急激に増加傾向を示しており、注意が必要です。手洗い・うがいの励行、人混みを避ける、マスクの着用、十分な栄養と休養など、予防にしっかり努めましょう!
なお、当院における今いちばん流行中の病気は、溶連菌感染症です! 特に家族内感染が多く、きょうだいは勿論、お父さんやお母さん、おじいちゃん・おばあちゃんまで皆さん感染していたという例も見られます。
溶連菌感染症は子どもの病気と思われがちですが、大人の方にも感染します。内科では小児科ほど溶蓮菌感染症が見られないために迅速検査を常備していないところが多く、診断のつかない場合もあります。お子さんが溶連菌感染症にかかっていて、のどが痛い大人の方は、小児科の受診をお勧め致します。   
      
 
インフルエンザや溶連菌感染症の検査をご希望の方へ 
 
インフルエンザや溶連菌感染症の迅速検査を待ち時間の間にご希望の方は、スタッフにお知らせ下さい。
 
◆◇インフルエンザの迅速検査について
高熱の方でインフルエンザを疑われる場合は、待ち時間の間に事前検査が受けられます。
発熱してからの時間が短い方は、インフルエンザであっても結果として陰性(マイナス)に出る場合がありますが、症状の続いている方は、翌日にも再検査できます。
(※2回まで保険で認められています)。
誕生日が平成13年4月2日以降の方は無料ですが、それ以外の方(小学生以上・成人)は自己負担があります(※同じ医療機関で1回目850円・2回目420円です)。
 
◆◇溶連菌感染症の迅速検査について
溶連菌感染症にかかった方のご家族は、待ち時間の間に事前検査を受けることができます。
ご希望の方はスタッフにお知らせください。誕生日が平成13年4月2日以降の方は無料ですが、それ以外の方(小学生以上・成人)は自己負担(820円)があります。