なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

ニュースレター2013年4月号:BCG個別接種化

【 いま流行っている病気は? 】
 
 インフルエンザが減少して来ましたが、(2633→2406→2328→1922→1566)それでもまだB型インフルエンザは良く見られます。通常治療開始後1~2日で解熱し元気になりますが、中々熱が下がらない方の中に溶連菌感染症や気管支炎などを合併して、同時に2種類の治療が必要な方も有ります。熱の下がりの悪い方は今一度受診ください。
 感染性胃腸炎はロタウイルスが全盛で、脱水で点滴する方も増えました。伝染力が強く、ウイルスの消失にも時間がかかりますので、自宅で十分休養してからお友達と遊ぶ・通園するようにしましょう。          
 A群溶連菌咽頭炎・水痘・手足口病が相変わらず多く、のどの痛み、水ぶくれや丘疹には注意しましょう。
 
 また全国的には、特に関東・首都圏地域での風疹流行が話題になっていて、新聞の漫画やテレビでも取り上げられています。今年の2・3月号でもお知らせしましたが、一番の問題は先天性風疹症候群の赤ちゃんのことですが、大人になってからの風疹は特に症状がひどく、重症の合併症では血液の病気(血小板減少性紫斑病)などもあり、免疫の無い方は自分の為にもワクチンを是非接種して下さい。当院には風疹単独のワクチンもありますが(要予約)、風疹の免疫の無い年代の方は麻疹の免疫も落ちている可能性が大なので、MR(麻疹・風疹混合)ワクチン(予約不要)がお勧めです。
 
福岡県医師会による感染症発生状況 (12週H25.3.18~3.24)
病名 報告数 前週比 1定点当たりの患者数
福岡県 全国
インフルエンザ 1565  81% 7.90 8.13
感染性胃腸炎 1446  86% 12.05 10.18
水痘 277 128% 2.31 1.08
A群溶連菌咽頭炎 254  82% 2.12 2.28
手足口病 130  77% 1.08 0.20
突発性発疹  75  87% 0.63 0.50
RSウイルス感染症  86  90% 0.72 0.33
 
 
 

【 BCG(結核予防ワクチン)が個別接種になりますー当院でも接種できます。 】
 
 福岡市ではこれまで保健センターで4か月健診と一緒に集団接種と言う形で実施されてきたBCGが、4月1日より個別接種になりました。乳児期に接種すべきワクチンが増えて来て、BCGとの間隔でいろいろ問題が出てきた為で、これで予防接種スケジュールが立てやすくなりました。
 
 しかしながら、MRワクチンやロタワクチンのように注射や口から飲んで体内に入れ込んでしまうものでは無いので、皮膚表面の結核菌を含んだ液が乾くまでは服などで触ってもいけない、直射日光にも当たらない様になどの注意が必要です(接種後は別室で乾くまでBCG/結核に関するDVDを見ながら待って頂きます)。ほかの生ワクチンと比べていろいろ接種の手技も複雑ですので、忙しい時間には混雑が予想されます。当分の間患者さんの多い曜日と時間帯を避け、スタッフを多く配備して実施する準備をしています。どうぞ宜しくお願い致します。
 
BCG接種場所 保健センター   
 ⇒指定医療機関
期間 生後0か月~6か月(推奨3~6か月) 
⇒0か月~1才未満(推奨5~8か月)
接種日(当院では) 火・水・木曜の午前中
 
 
 
 
【 4月より外来当番が変わります。 】
 
月曜 南里月美
火曜 徳永晃子
水曜 南里月美
木曜 原田恵子
金曜 南里月美
土曜 南里月美・原田恵子
 
 ★混雑する土曜日は2人体制で診療します。
「念入りに診察して病状を把握し、出来るだけ子どもの治癒力に期待して、でも必要な時はしっかり治療する」、私どものコンセプトです。