なんり小児科クリニック

福岡市東区のなんり小児科クリニックの公式サイトです。【院長】南里月美

ニュースレター2012年4月号(子宮頸がん等接種事業継続・瓜生先生紹介)

【 いま流行っている病気は? 】
 
インフルエンザは、全国的にも福岡県でも、3月に入って減り続けてはいますが、減少の速度は緩やかで(前号から6685→4941→4105→3163→2839)A型とB型が逆転しほとんどがB型です。インフルエンザの流行がなかなか短期間で終結しないので、出席停止期間が変更になりました(発症から5日&解熱して2~3日)(先月号に詳細) ワクチンもそろそろ効果が薄れてくる頃ですし、うがい・手洗い・マスク・加湿器を今一度思い出して新学期の始まりに備えましょう。ロタウイルスの感染性胃腸炎も増えています。溶連菌・水痘・おたふくかぜも相変わらずトップ7位内にあります。
 
福岡県医師会による感染症発生状況 (第12週H24.3.19~3.25)
病名 報告数 前週比 1定点当たりの患者数
福岡県 全国
インフルエンザ 2839 88% 14.34 16.65
感染性胃腸炎 1511 95% 12.59 7.41
A群溶連菌咽頭炎 313 89% 2.61 2.32
水痘 275 99% 2.29 1.33
流行性耳下腺炎 106 112% 0.88 0.44
RSウイルス感染症 95 82% 0.79 0.38
 
 
 
 
【 子宮頸がん・ヒブ・小児用肺炎球菌ワクチン接種事業が今年も実施されます。 】
 
昨年3月から始まった「子宮頸がん等接種事業」は漸く補正予算成立で、福岡市も又1年間延長になりました。要するに4月からも引き続き無料でこの3種のワクチンが受けられるということです。
一応25年3月31日までと言うことになっていて、対象年齢も前回と同じです。
 
ワクチンの種類 無料になる対象年齢
ヒブワクチン  生後2か月以上5歳未満
肺炎球菌ワクチン  生後2か月以上5歳未満
子宮頸がんワクチン  中学1年生~高校2年生相当年齢の女子
 高校2年生は平成23年度中に
 1回~2回接種開始した場合のみ
 
 ★○才未満とは誕生日の前日までOKと私は考えていましたが、日本の法律上の年令計算では誕生日の前日に加齢されるので、○才未満と言う時は誕生日の前々日までだそうです。なるべく早めに余裕を持って接種にいらして下さい。
 
 
 
【 MRワクチン(はしか・風疹)の2回目が始まります(年長・中1年・高3年)。】
 
MRワクチンは1才「1期」(1回目)に対して、年長さん「2期」、中学1年「3期」、高校3年「4期」と呼んでいますが、実質2回目です。3期・4期は今年度(平成25年3月31日まで)で終了しますので必ず受けて下さい。(大学入学時や就職の時にワクチン接種済の書類を書かせるところもあります) 一年間の接種期間があるにもかかわらず今年も3月末~31日ぎりぎりに駆け込む方が多い中に、具合が悪く治療の必要な方もあり、接種計画に苦労しました。今年度は余裕を持って早めに予定を組んで頂きたいですね。
 
 
 
【 火曜日の診療担当Dr.瓜生久美子のご紹介 】
 
★Dr.瓜生久美子
平成15年浜松医科大学卒業、東京大学小児科・亀田総合病院・京都大学・音羽病院・北九州市立医療センター・九州大学小児科などに勤務。小児科専門医(専門分野:血液腫瘍)。
ピアノはプロ級(育児休暇中に音コン入賞!) 現在子供と一緒にバイオリン修行中、4才・2才女児の母。 
 
★4月3日の火曜日から始まります。
南里・徳永(木曜日担当)ともども宜しくお願い致します。(南里)
 
 
 
参考資料・ホームページ:福岡市医師会関連情報 福岡県医師会HP